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44.Sくん

44回目の『いわきの生の声』を掲載しました。今回は『S くん』が書いてくれました。
Sくんは『いわきの生の声』2回目の登場です。


震災から一年以上。
この一年という長さをどのように感じるかは、人によって様々だと思う。日常が取り戻されつつあり、しかし時が止まったままの状況がある。
私自身いわき市に避難しつつも、恵まれた状況で生活を送っている。それが私の日常になりつつある。4号機爆発までの5日間をパニックの中でさまよっていた当時が、まるで夢だったように感じてしまう。
忘れ去る、ということは決してあるまい。しかし当事者でもある私の中で「原発事故」の重みが少しずつ失われているのではないか。鈍感になってしまっているのではないか。漠然とした不安を感じながら、ふとそんなことを思うときがある。この一年という時間は確実に、同じ被災地の中にさえ何らかの「差」を生み出してしまったのではないだろうか。
原発事故関連の避難者が大量に流入しているいわき市では、もとからの住民と避難者の間で感情的な摩擦が生じ始めているようだ。「原発の賠償金で遊び暮らしている」という批判が地元紙に寄せられたと思えば、「仕事がない。生きがいを失った」という声が避難住民から上がる。家財を失ったまま、郷里から遠く離れた避難先で仮設住宅暮らしを続けている人々もいる。

次の一年を私たちは何を感じ、どう過ごすのだろう。
来年の今頃、私の中での震災の記憶はどうなっているだろうか。
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